MUKU-DATA  柾目板 秋田杉

「杉」
一言で「杉」と言っても、産地の色合い、触った感じ、
板目といっても霧島のように動いている杢もあるし
間伐材などの若い木の板目もあり
指2~3本ほどの巾だけ杢が載った品のある中杢もある。
そして柾目、
柾目でも元から末まで均等平行に真っ直ぐ通った端正な柾もあれば
少しクネクネとしながらの柾目、
年輪巾が芯に近くなるにつれて巾が広がる追い柾ってやつもある。
板目と柾目、随分と違った見え方をする。
私が材木屋になった頃は、杉と言えば柾目、柾の造作が当たり前の時代。
遡れば昔は芯持ち板目が主で、柾目が特別な物だったことは
文化財になっている建物を見ることで想像できる。
今は板目が主流、安いからという事もいえるが、
節、その他の欠点と言われるものがキャラクターとして受け入れられている時代だし、
より自然のままの姿が良いっていうのも大きな理由の一つかと思います。
でも、めっきり柾造作を見なくなった昨今、
通好みの柾をちょっと使いこなしたいなぁ・・って思いませんか?
真っ直ぐに上へ伸びる針葉樹は大径木からの柾目木取りに適していて
それが可能となる。
躍動感のある板目
静寂の柾目
とも言えるかと思う。
板目と柾目、使う場所によって強弱をつけながら
上手く使いたい素材の一つが杉の柾目かと思います。
左:2000 420~510 t36mm / 右:2000 430~520 t36mm

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